不要な手形には印鑑を捺印しない

手形をよく振り出す事があるからと手形帳を銀行から受け取り「手形を振り出す際に印鑑の捺印をする手間を省くため」と手形帳に使う前に印鑑を捺印して保存をしておくという方もいらっしゃるのではないでしょうか?こういった行為は直ぐにやめましょう。盗難にあったとき、紛失したときに大変なことになります。


約束手形は、裏書きなどによって、次々に流通していきます。盗難された手形でも、紛失した手形でも、流通してしまえば、振出人として支払いの義務が発生してしまいます。手形は取り引きをスムーズに運ぶための手段ですので、手形の受取人は、受け取りの際に、「盗まれた手形?紛失した手形?」と確認は行ないません。

訴訟でも、「手形を流通させる意志があって手形に記名・印鑑の捺印をしておいた手形は、たとえ交付しなくてもその責任を負う」とされたようです。
「手形を流通させる意志が無く記名・印鑑の捺印をしてあった手形は、支払いの義務がない」という事になりますが、これを証明することは、不可能に近いでしょう。

以上のことから、不必要な手形用紙には印鑑の捺印をする事は、絶対にさけましょう。

日時:2009年4月23日 11:58


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