印鑑の歴史

印鑑は現在から5000年以上前のメソポアミア地方で使われるようになったと言われています。初期はスタンプ型の印鑑を粘土板や封泥の上に押し使用していたようですが、後に円筒形の印鑑の外周部分に文字や絵を彫刻して、粘土板の上で転がして捺印し、認証の道具の一つとして使用していたようです。
印鑑を持っていたのは権力者や有力者たちで、印鑑を紐に通し、首飾りのようにしていたようです。材質は宝石や石で作られていたようです。



また、古代エジプトでは紀元前3000年頃に、スカラベ型印鑑にヒエログリフを彫刻して使用されていたようです。それ以来、認証、封印、所有権の証明、権力の象徴など広い目的使用されるようになりました。

古代メソポタミアで発祥した印鑑は、世界各地に広まりましたが欧州各国では、印鑑を押す制度も習慣もほとんど残されておらず、サイン制度がとられています。


日本の印鑑の歴史

西暦57年ごろに中国から日本に送られたとされ、1786年に発見された「漢委奴国王」と彫刻された金で作成された印鑑が最古のものとされています。印鑑は、大化の改新の後、政府や地方の支配者が公の印として使用し始め、平安時代・鎌倉時代には、個人の印鑑を押す習慣が定着してきたようです。明治に入り、欧米諸国にならい署名制度(サイン制度)を導入しようと試みたが、激しい議論の末、ほとんどの文書に記名捺印するようになってきました。印鑑登録制度を市町村で行なう事になったのも明治時代からです。

日時:2009年3月12日 13:06


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